当社におけるコミュニケーションズ事業は、連結売上高の約3割(2006年3月期実績)を占め、当社の3つのコア事業の中で最も収益性の高い基盤事業です。その中の主力事業であり、世界第2位のマーケットシェアを有する業務用無線機器分野では、公共安全向け、民間企業向けなどの業務用無線端末を主体とした事業を展開しており、欧米に本拠を置く販売子会社でのセールス・応用技術機能と、国内の開発・設計機能の連携を強化する取り組みの成果や、同分野の最大市場である米国市場の好況、新興市場の拡大などを背景に、好調に推移しています。
また、無線方式におけるデジタル化の進展を新たなビジネスチャンスととらえ、積極的な戦略投資によって、デジタル業務用無線機器の商品化やデジタル無線方式の研究開発を推進しています。その一環として、欧州では、2004年から欧州の通信規格標準化組織ETSI*2のワーキンググループに参加し、デジタル簡易無線(dPMR*1)の標準規格制定に向けた活動を進めてきました。
今回の任意団体発足は、このデジタル簡易無線(dPMR*1)の標準規格をさらに発展させて、新たに民間企業向けデジタル業務用無線システムの標準規格を制定し、参加各社のデジタル業務用無線機器事業を強化することがねらいです。
当社は、参加各社とともに、新方式によるデジタル業務用無線システム標準規格制定に向けた活動を通じて、デジタル業務用無線機器事業の基盤形成を推進するとともに、同分野におけるプレゼンスの強化をはかり、業務用無線機器事業の一層の強化と中長期的な成長戦略を推進します。
*1 dPMR・・・Digital Private Mobile Radio *2 ETSI・・・The European Telecommunications Standards Institute |