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ニュースリリース

<お知らせ>


シャープとケンウッド 1ビットアンプで技術提携

シャープ株式会社(社長:町田勝彦、大阪市阿倍野区)と株式会社ケンウッド(社長:中野 宏、東京都渋谷区)は、このほどデジタルオーディオ商品における1ビットアンプ技術に関し、技術提携を行うことに合意致しました。


1.技術提携の主旨

シャープとケンウッドは、これまでもMD(ミニディスク)の技術とその応用商品を中心に協力関係を深めてまいりましたが、今後のオーディオ事業の展望に関してもデジタル化の更なる進歩に対し両社の認識が一致し、MDに続いて1ビットアンプ技術(高速標本化1ビット信号処理方式)に関する技術提携を行い協業推進していくことと致しました。

次世代オーディオに関しましては、(1)マルチチャンネル化、(2)低環境負荷化、(3)省スペース化、(4)画像との融合等が必然的に求められてまいります。
中でも次世代デジタル音楽メディアである、SACDやDVDオーディオ等の超高密度音楽情報を高音質に再生する基本性能を確保するには、より高度なデジタル信号処理技術を応用したアンプの存在が欠かせません。
過去、ケンウッドは、音質、輻射ノイズ、価格等の面から多くの高効率デジタルアンプの可能性を検討してきましたが、そうした中シャープが開発を進めてきました極めて高性能な高効率1ビットアンプ技術を採用し、今後本技術の磨き込みや熟成を協力して追求しようという合意のもと、協業推進することとなったものです。


2.今後の商品展開と技術開発

ケンウッドでは、据え置きタイプのホームステレオ、AVアンプ、AVレシーバーを始め、ポータブルオーディオ、カーオーディオ等、あらゆる商品分野への応用を検討してまいります。また、1ビット技術のさらなる改良発展においては、より一層の音楽的な熟成、省スペース化ならびに高効率化を目指したデバイス開発を推進してまいります。

一方、1ビットデジタルオーディオアンプのコスト力に関しましては、両社での採用機種の増加に伴い、量産効果によるコストダウンが期待されます。
今後両社はマーケティングの強化と、それに沿った1ビット技術の多様な開発を協力して進めてまいります。


(ご参考)1ビットアンプ技術

原音がもつ情報量をほぼそのままデジタルで再現することを目指して、1秒間に約280万回(約2.8MHz)という超高速サンプリングで1ビット信号を増幅することにより(CDの64倍に相当する分解能)、音の立ち上がり、滑らかさを高品位に再現する音の解像度の高いサウンドを実現、より自然な音に近いピュアなサウンドを生み出します。
1ビット信号はマルチビット信号に見られる情報の間引きや推量補完が無く、直前の信号に対す る変化量で連続的にデジタル化するため、より原音に近い高音質を可能にします。
加えて、1ビットならではの高い信号変換効率による製品の大幅な省電力化や、極めて少ない発熱量により放熱機構の簡素化、コンパクト化を図れるなど次世代デジタルオーディオ時代の最適技術として注目されています。



本件に関するお問い合わせ先

シャープ株式会社 広報室  <大 阪> TEL(06)6625−3006(谷口)
<東 京> TEL(03)3260−1870(山脇)
https://www.sharp.co.jp
ケンウッド広報室 折原  TEL:03(5457)7120
https://www.kenwood.com

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Updated 2001/04/23 (C) 2001 KENWOOD Corporation