ニュースリリース

車載用では世界初！
Bluetooth^TM 評価用サンプル2モデル
Bluetooth^TM SIG：規格推進団体に申請受理

株式会社ケンウッド（社長：酒井田格、本社：東京渋谷）は、3月16日、近距離無線データ伝送技術：ブルートゥースを応用した車載用ネットワークシステムの評価用サンプルが、ブルートゥース規格推進団体SIGに開発評価用製品として受理されましたのでお知らせします。 なお本サンプルは3月22日〜28日まで独ハノーバーで開催される情報通信技術の展示会CeBIT2001にて弊社ブースに出展します。

1．評価用サンプル開発意図 当社では、携帯電話とカーオーディオ間をブルートゥースで接続するハンズフリーシステムの開発着手以来、車室内環境における情報伝送に関する商品開発を進めています。このほど、開発中のブルートゥース評価用デモサンプル2機種を開発用評価キット：Developer's Kit Qualified Productとしてブルートゥースの規格推進団体：Bluetooth SIG（Special Interest Group）に申請し、受理*されました。 * SIGの評価認定製品としてホームページにて公開されます。 （Bluetooth SIG ホームページ:https://www.bluetooth.com/) これらのサンプルは、現在のPCとその周辺機器および携帯電話に続く市場として、当社のビジネスドメインでもある自動車電装品を意識し、車室内環境での試験を行うため開発したものです。現在市販されている、Bluetoothの開発環境はAC電源と制御用PCで動作しますが、今回のデモサンプルはバッテリー供給電圧の12Vでも動作します。

2．デモサンプルについて サンプルの1つ、「Automobile Wireless Hands-Free System Development Kit　」は、近い将来、自動車に搭載されるワイヤレス・ハンズフリーフォン・システムを手軽に体感できるシステムです。このシステムは、ブルートゥースのHeadset Profileに対応した電話機と無線接続し、着信時に自動または手動で着呼動作します。また車室内におけるBluetoothのアンテナ位置の検討、また他の車載機器への影響を測定することもテストモードを用いることにより可能となります。 もう一つのシステム「Automobile Wireless Internet Access Development Kit」は、自動車に搭載されるナビゲーション等のため、ワイヤレス・ネットワーク・システムを用いたアプリケーションの開発を容易に構築できるデモシステムです。開発検討用のため、PCデスクトップ並みのスペックを有し、OSにWindows 2000を搭載しています。 このシステムは、ブルートゥースのHeadset Profile、Dial-Up Networking Profile等に対応し、電話機、モデム、ノートPCと無線接続し、様々な車室内アプリケーションのシミュレーションを行うことができます。 車室内におけるブルートゥース使用環境等のハードウェア面の評価はもとより、高速なワイヤレス.ネットワークを用いた様々なアプリケーションの検討を目的としたものです。 これらをベースに、自動車内におけるBluetoothを使用したアプリケーションの開発をケンウッドは更に進めていきます。

■ワイヤレス・ハンズフリー・システム評価サンプル

・ 主要機能 Bluetoothモジュール搭載 CD-player、FM/AM　TUNER、45Wx4パワーアンプ内蔵 ハンズフリー・エコーキャンセラDSP搭載 着呼割り込み、切断復帰機能対応 3D−FL表示管 コンソール取付け可能：1DIN　（180mmx50mmx165mm） DC　12V

■ワイヤレス・ネットワーク・システム評価サンプル

・ 主要機能 Bluetoothモジュール搭載 16倍速CD-ROM Drive／6GBHDD CPU : PentiumIII 600MHz OS : Windows2000 インターフェイス：USBx2、PS/2、Monitor端子、 コンソール取付け可能：1DIN　（180mmx50mmx150mm） DC　12V

＊ Bluetoothはスエーデン・エリクソン社の登録商標です。 ＊ Windowsは米国マイクロソフト社の登録商標です。