TS-890シリーズ|表示/送信部

多彩な表示+オートスクロールで進化した実戦運用力。
安定出力、静音性、高速動作の3拍子そろった送信部。

実戦運用力が強化された表示と各種機能

TS-990と同サイズの7インチTFTカラーLCDを採用。周波数、モード、Sメーターなどの基本情報だけでなくバンドスコープ、オーディオスコープなども表示。さらにTS-890ではコンテストなどタフなシーンでの視認性や操作性がさらに向上しました。

スペクトラムスコープ+ウォーターフォール画面表示時に同時にアナログメーターを表示。TS-990で好評なサブスコープ表示も、フィルタースコープ表示として採用しました。

徹底的に使いやすさを追求したバンドスコープ

● オートスクロールモード

従来からのセンターモード、FIXモードに加え、オートスクロールモードを搭載。FIXモードでありながら受信周波数がスコープエッジを越えると、自動的に半画面分スクロールします。またエクスパンド機能をONすると、次に表示される画面をあらかじめ描画しておくこともできます。さらにシフト機能では受信マーカーを縦グリッドの好みの位置にセットすることができ、スプリット時のパイルアップのような、受信周波数ではない周波数をセンター表示するときに便利です。

  • ※スパン200kHz以下で有効。エクスパンド時は、画像が若干荒くなります。

オートスクロール動作(スパン10kHz、エクスパンドON)
現在の画面(画面2)で周波数を可変し、画面2の上端を越えると自動的に画面3に切り替わります。また、下端を越えると画面1に切り替わります。
通常は画面切り替え後にウォーターフォールの描画が開始されますが、エクスパンド機能をONにすると描画済みの画面と切り替わります。

● センターモード

センターモードで受信周波数を可変すると、ウォーターフォール上の輝線が斜めに流れるものも多くありますが、TS-890では輝線が直線のままで同調操作が可能です。メニューでフォロー表示にも切り換え可能です。

  • ※ストレート表示時は、ウォーターフォールの輝線は一時停止して平行移動します。エクスパンド時は、画像が若干粗くなります。

● FIXモード

FIXモードでは、3種類の表示レンジをパネル面からワンタッチで切り換えることができます。初期値はバンドプランに基づいてプリセットされていますが、好みの範囲に容易に変更が可能です。

リファレンスレベルの操作性改善

TS-890ではウォーターフォールの見やすさに特化してリファレンスレベルの操作性を向上させました。

● 各スパンに対する最適化により、スパン切り換え時の再調整がほとんど不要になりました
● バンドごとに設定できるので、PRE AMPのONバンドとOFFバンドでの再調整も不要になります。

  • ※スパン切り換え時、スペクトラムスコープ上の波形の高さが変わります。

フィルタースコープ表示

TS-990で好評のサブスコープをフィルタースコープ表示として搭載。受信フィルターの選択状態、ルーフィングフィルターの帯域幅、IFフィルターの通過帯域情報、受信音声のスペクトラム、CWピッチ周波数、ノッチ周波数を集中して確認できます。

CW時 表示例

SSB時 表示例

タッチ操作範囲の拡張

TS-890の操作は、タッチ操作よりも確実なクリック感があるスイッチやツマミで行うことを基本としていますが、以下の調整機能やメニュー設定項目が、タッチ操作で切り換え可能になりました。
RX/TXイコライザーのレベル調整、メータータイプ(アナログ白/アナログ黒/バーメーター)の切り換え、RTTYデコード画面でのFFTスコープ/X-Yスコープ切り換え、PSKデコード画面でのFFTスコープ/ベクトルスコープ切り換え、音声ファイル再生位置の変更。
また、タッチスクリーンチューニングでは、従来からの長押しによるCWチューン動作だけでなく、短押しではMULTI/CHで設定したステップでのチューニングも可能になり、1kHz単位での運用が盛んなバンドではSSBでも実用的なタッチ同調が可能です。

その他の表示系機能

  • ● アナログメーター表示時でも2種類の送信情報が表示可能な送信デジタルメーター
  • ● 縮小バンドスコープと同時表示可能なオーディオスコープ(スペクトラムスコープ、オシロスコープ)
  • ● バンドスコープのIFフィルター通過帯域幅表示
  • ● ウォーターフォール表示のグラデーション可変
  • ● 周波数マーカー表示機能(最大50本)
  • ● 送信スペクトラム表示(センターモード時)
  • ● SWL表示モード

長時間運用に耐える
ヘビーデューティー仕様の送信性能。

高信頼設計の100Wファイナル(TS-890Dは、50W)

ファイナルデバイスとしては、三菱製MOS型FETRD100HHF1(Pch176.5W)をプッシュプルで使用しています。ドライブアンプにはMOS型FETのRD16HHF1を、プリドライブアンプにはMOS型FETのRD06HHF1を採用。段間のマッチングなど細部のチューニングにより、13.8V系のファイナル回路でありながら優れた送信IMD特性を実現し、低歪でクリーンな電波で運用できます。

14MHz 送信IMD特性例(100W出力時)

静音性も向上したヘビーデューティー仕様

80mm角ファンを2個使用した、ツインクーリングファンシステムを採用。ファンを2個使用することで十分な風量を低回転で得られるため、静音性にも優れています。ファン回転時の騒音レベルは当社従来機より5dB以上改善。さらに、ヒートシンクと一体になった大型アルミダイキャストシャーシの採用により、コンテストや長時間のハードな運用、過酷な環境下でも十分に耐えるヘビーデューティー仕様です。

裏面中央部にレイアウトされたヒートシンク

高速動作が可能な
オートアンテナチューナーを内蔵

受信時にも動作可能なプリセットタイプで1.8MHzから50MHzのアマチュアバンドをカバー。高速動作で定評のあるリレー方式により、瞬時のバンドチェンジによる迅速なQSYが可能。メニューにより、アンテナチューナーのON/OFFをバンドごとに記憶する設定も可能です。

自在な設定ができる
リニアアンプ制御設定メニュー

自作も含め様々なリニアアンプの接続を配慮し、各種制御をHF/50MHzで独立して設定できるようになりました。リニアアンプのON/OFF、送信制御(Hアクティブ、Lアクティブ)、送信ディレイのON/OFF、送信ディレイ時間(CW/FSK/PSK)と(SSB/AM/FM)、内蔵リレー制御の有無、外部ALCのスレッショルド電圧調整が設定できます。

TCXO標準搭載、±0.1ppmの高い周波数安定度

プリヒートが不要なTCXO(温度補償型水晶発振器)を標準搭載することにより、0℃~+50℃の広い温度範囲において±0.1ppmの高い安定度を得ています。また外部の基準信号(10MHz)の入力が可能です。

TCXO温度ドリフト特性

その他の送信系機能

  • ● USBキーイング/SEND
  • ● DRVコネクター出力(137kHz帯および475kHz帯の送信にも対応)
  • ● 送信出力リミッター(ON/OFF切り換え、モード別設定に対応)
  • ● TXチューニング

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