KENWOOD
日向大介さんインタビュー
HD20GA7は大人のポータブルHDDオーディオ
音の制作者の意図を、想いを、心地よく再現する
音楽プロデューサーとして世界でご活躍されている日向大介さんにお話しをうかがうことができました。

ケンウッドとは以前からつながりがあったそうですね?

「高校時代、ケンウッド(当時はトリオ)のレコード部門(トリオレコード)に知り合いがいたのですが、その方の仕事の関係でよくレコードを聴かせてもらいました。なかにはまだ新人だった頃のキース・ジャレットやパット・メセニーといった先鋭ジャズアーティストのレコードもありました。特にパット・メセニーは僕がボストンに行くきっかけになったアーティストでもあるので、僕にとってケンウッドは特別な会社です」


日向大介さん
ケンウッドという会社にどんなイメージをおもちですか?

「とても凝ったオーディオをつくるメーカーだという印象があります。ケンウッド製のレコードプレーヤーをもっているのですが、それは今では少なくなった重厚なターンテーブル式で、レコードを聴くと今のCDとはまったく違う音がします。ジミヘンのような“ひずんだ音系”の音楽を聴くとそれがよくわかりますよ。それに、個人的にはF1も好きなので、F1用の無線機を作っている粋な会社というイメージも強いですね」


オーディオメーカーとしての評価はいかがですか?

「私も80年代はコンソールボックスを開発していたので、オーディオの音づくりの難しさはよくわかります。良い音とはすべてのバランスの上に成り立っているんですよね。ダイナミクスひとつをとっても、聴く環境によって適正なレンジがちがってくる。ダイナミクスレンジは適正でも、その中で音があばれすぎると余計なノイズが生まれて音を台なしにしてしまう。しかも、音は生まれた瞬間からいろんな振動にさらされるので、距離の離れたところで聴くことも考えなくてはいけません。ケンウッドがそんな難しい音づくりにこだわりをもって真剣に取り組んでいる姿勢はよくわかりました」


日向大介さん 最近はフラッシュメモリータイプやHDDタイプの携帯型プレーヤーが急速に普及していますが?

「はじめはポータブルハードディスクオーディオを外付けハードディスクとして使っていました。データのストレージとしてとても便利だったからです。オーディオとしてはどうかというと、CDプレーヤーとはまったく違うものとして、音楽を聴ければいいくらいに思っていたんです。それでも、CDなら聴く機会がなかったかもしれない曲を再発見したり、音楽の底辺を広げるものとして充分なインパクトがありましたから。そんなとき、友人の小室哲哉くんから高音質タイプが出たらしいと聞いたんです」


当社製のポータブルハードディスクオーディオですね?

「そうです。僕はそれまで、ポータブルハードディスクオーディオは、オリジナル音源の真ん中をスパーンと再生してくれればいいと思っていましたが、より高音質なものがあるなら、それで音楽を聴いてみたくなったわけです」


実際にHD20GA7で音楽を聴いてみて、いかがでしたか?

「一言でいうと、大人のポータブルオーディオだなと思いました。僕が求めている中音域では音がきれいにならんでいて、低音域ではふくらみがある。高音域も必要以上に強調されることなく、中音域に導かれるように自然に再生される。音楽の制作者として高音と低音を強調しすぎた、いわゆるドンシャリは残念でならないのですが、HD20GA7は制作者が意図した“音の順番”をきれいに再現してくれました。ドンシャリでは表現できない、音の余韻が命の癒し系の音楽も再現できる製品に仕上がっていると思います」


ありがとうございます。“音の順番”とはどういうことですか?

「ジャンルによって、ベースを豊かに再現した方がいい音楽があれば、逆にベースは抑え気味にして中音域をしっかりと鳴らした方がいい音楽もあります。例えばポップスでは、重い感じにならないようにベースを抑え気味にするかわりに、中音域のドラムを引き立たせて跳ねるような感じを大切にしたり、ロックではベースを効かせて迫力を出すかわりに、音を硬めにしてクリアな感じにする必要があるわけです。これが狂うとオリジナルとは違う表現になってしまうので、僕たち制作側の人間は微妙な“音の順番”をとても大事にしています」


当社では音質マイスターを中心に“原音再生”をコンセプトとした音作りに取り組んでいます。そのコンセプトは日向さんのような音楽制作に携わる方の意図と共通するものではないでしょうか?

「そうだと思います。若者の間でドンシャリが特徴の音楽が流行っていましたが、それは一時の流行りだと思います。例えばアメリカで定着している音楽は、Aメロで決まってしまうような音楽です。日本でもいずれドンシャリでは表現できない音楽が定着する時が来ると思いますので、制作者の意図をきれいに再現してくれるオーディオを作り続けてほしいですね。大きなものでなくても良い音がする、そんな矛盾の中でオーディオメーカーとしての工夫を見せてほしい。それから、今回のポータブルハードディスクのような、音楽に真剣に向き合ったオーディオをぜひともマスに広げて、良い音に対する底辺も広げてほしいと思います」


日向さんも、そうした活動に取り組んでいらっしゃるそうですね?
日向大介さん

「はい。かねてから生活シーンを楽しくする音楽を作りたいと思っていたのですが、“ラウンジ HIP HOP”という新しいジャンルの音楽をリリースすることになりました。かつてロックンロールを聴いた若者が親になって、親子でロックンロールを楽しめる時代がやってきたんです。そんな環境の変化を活かして、これまでRAPと混同されがちだったHIP HOPを新しいものとして提案します。BGMじゃものたりない、でもHIP HOPはどうも・・・という方にぜひ聴いていただきたいと思っています。ぜひ応援してください」

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活動予定
日向大介さんがプロデュースしたユニット「Jade & Steve I.」の活動予定をご紹介します。

http://www.jadeandstevei.com/
「Jade & Steve I.」のプロフィール

日向大介氏を通して出会い、L.A.にてユニットを結成。Jadeのハスキーながらも優しい歌声とSteve I.の歌ともとれるフローなラップで一躍L.Aで話題に。
Sunset Streetのクラブでのライブから3000人規模のイベントまでL.A.で幅広く活躍中。現在は拠点をL.A.に置きながらライブ活動で度々来日。L.A.を中心に西海岸のTOWER RECORDSなど20店舗でパワープッシュアーティストに選ばれ、大々的に宣伝されている。日本でも11月からのCMタイアップ(本人出演)をはじめ、他社からのCMタイアップの話が多数浮上。2005年9月からはInter FMにて日本人初のヘビーローテーション!!USENでも6局でパワープレー!また、音楽配信サイトHip Hopチャート1位の実績もある、今もっとも注目するユニットである。


製品に関する情報はこちら DIGITAL HDD AUDIO PLAYER HD20GA7

日向大介さんプロフィール
日向大介さん

1956年、東京都生まれ。
学習院大学在学中、バークレー音楽院に留学。80年代初めに日本に帰国し、テクノポップバンド「INTERIOR」の活動を通じてプロデューサー・アーティスト部門でグラミー賞にノミネートされる。その後、小室哲哉氏をはじめとするトップアーティストたちのプロデュースを手がけ、90年にロスアンゼルスに居を移す。96年に自身のユニット「CAGNET」で作曲とプロデュースを担当したTVドラマ「ロングバケーション」のサウンドトラックが80万枚のセールスを記録し、シリーズでサントラ史上最高となる150万枚の大ヒット。さらに、松たか子、TVドラマ「ラブジェネレーション」のサントラ、小室哲哉との共同プロデュースによるTohkoなどを手がける。98年、香港において、ベストフォーリンアルバム賞のほか、ゴールデンディスク、プラチナディスク大賞を受賞。99年には香港、台湾、マレーシア、シンガポールで最多の観客を動員し話題を呼んだ映画「King Of Comedy」のサントラも手がける。 本拠地アメリカでは、CAGNET「Groove Radio」をEMIから全米リリース。98年から2年間で6作のキューバンミュージックシリーズを発表し、99年4月アメリカにおいてワールドミュージックで最も権威のある雑誌「New Age Voice」のベストワールドアルバム賞を受賞する。